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コラム

銀歯の落とし穴  ~歯を守るために知ってもらいたい、保険診療と自由診療の違い~

保険診療の現実

歯科医師がこんなことを言うと怒られるかもしれませんが…保険診療には限界があるのです。

特に、「銀歯」はその代表格。銀歯は安価な保険診療ではありますが、実は見た目が悪いだけでなく、歯の寿命を短くしてしまうデメリットがあるのです…。

銀歯はすき間が生じるため、細菌が侵入しやすく、虫歯が再発してしまうという特徴があります。

銀歯を外してみると…

虫歯が再発しています!!

また、銀歯にはパラジウムという金属が使われているのですが、主に欧米を始めとした先進諸国のなかには健康リスクから人体への使用が禁じられ「子どもや妊婦には使ってはいけない」という国も存在するほどです。 (例えば、慢性疲労・偏頭痛・耳鳴り・肩こり・花粉症の悪化などなど)

また科学的には完全に証明されていないのですが、口腔がんや舌がんがパラジウムと接触する部位に発生していることが多く観察されています。

そのため、発がん性の疑いがあることも使用禁止の理由のひとつに挙がっています。

日本では様々な理由から厚生労働省によってパラジウムの使用が認められていますが、国民の健康を考慮すれば大問題であると医療サイドは警鐘を鳴らしています。

それでも銀歯が保険適用なのはなぜ?

なのに、なぜ保険診療で銀歯が使われているのでしょうか?
それは、保険診療というのは、国が国民にできるだけ費用負担が少なく、欠損した機能を回復できるようにすることを目的とした治療法だからです。

したがって、『歯を長持ちさせること』や、『身体への安全性』、『審美性』を最優先にしているわけではありません。国は、「生活に困らないために最低限噛めるようにする」ことを最も重視しているのです。

とはいえ、自由診療が安価でないことも確かなため歯科医師の私共としても、保険診療のリスクを知りながらも、国が定めたルールに従わざるを得ないのが実状です。

自由診療のメリット

自由診療に対する多くの方の誤解のひとつが「自由診療=白いだけ」というもの。確かに見た目が白くて綺麗ということも特徴ではありますが、それだけではありません。

自由診療は歯が長持ちさせられるだけの理由があります。

  1. 材料を自由に選べるので精密な型取りが可能
  2. 変形しづらい材料で模型が製作できる
  3. 自由診療専門の歯科技工士を選択できる

銀歯よりもすき間ができにくいので虫歯再発のリスクが減少

すき間を小さくするためにはたくさんの工程が必要になります。
モノづくりの世界で言われているように、時間を掛けた分だけ高品質になりますが、全く同じことがまさに歯科医療でも言えるのです。

もちろん保険診療で手を抜くことは一切ありません。保険診療用のプラスチックで対応できる範囲もたくさんありますのでお気軽にお尋ねください。

最後に患者様へお伝えしたいこと

私たちの身体は普段食べたものでできています。お口はその入り口です。

昨今の健康食品ブームで国民の意識レベルは向上しているといえますが銀歯で食べていては意味がありません。

お口の中の健康=身体の健康です。
しかしながら経済的な事情ですぐには自由診療を選ぶことが難しい方もいらっしゃると思います。

分割払いなどもご用意しておりますので、ご不明な点や不安なことがあれば一度ご相談ください。あなたに合ったベストな選択肢を私たちと一緒にじっくり考えていきましょう。